合気道の秘伝を学ぶ  - 井口合気流護身術(IAM護身術) 二段のブログ -

合気道を活用した護身術の技術と考え方の紹介

もう何度目か忘れたDon't think. Feel.

自分の動きや目や皮膚から得られる情報が多過ぎて何を記すべきかがわからなくなっていました。

立禅ではmm単位の歪みが気になったり、技の動きでは空間軸、自分軸、皮膚感覚のどれを意識すべきか迷ったり…

1つの技について考え出すと無限に意識する項目があることに気が付き、一体何を記録すべきなのか全くわかりませんでした。

そこで、「分からないのは基礎ができていないからだ。そして身体が真っ直ぐではなく歪んでいるからだ!」と考えて、ここ二週間程は基礎の感覚を鋭敏にする稽古を心を無にしてやってみました。

すると面白い事に、ああしよう、こうしようと考えて技を求めるよりも、感じる事、センサーを鋭敏にする事に集中した方がうまく動けるのです。

とある人工知能は振り子を観察しただけで物理学や幾何学の知識を使わずに自然法則を導き出したそうです。

我々の周囲の空間には多くの情報が満ちており、それに気がつくだけでも素晴らしい結果が得られるのかもしれません。

そして気がつく為の方法は、ただありのままに全てを感じる事です。膨大な情報量なので言語化したり認知したりする事は極めて困難であろうと思われます。ただ感じるのみです。Don't think. Feel. ひたすらセンサーを働かせます。

しかも意識してセンサーを働かせるのではなく、無の境地であるがままを感じる。これが今必要な事でした。


一点注意すべき事は、正しい動き方を学び、感覚を高める稽古を積み、知の集積を行った上での話だという事です。ただ感じるだけで達人になれるのは一握りの天才だけです。奢る平家は久からず。

しかしながら、天才達は多くの知識やヒントを我々に残してくれています。巨人の肩に乗れば一人で一から積み上げることなく高く遠くにある果実に手が届きます。


過去の天才達に学び稽古を積み、その上で感じる事に集中し、最後は無になる。これができればようやく有段者らしく動けるのではなかろうかと思います。