合気道の秘伝を学ぶ  - 井口合気流護身術(IAM護身術) 二段のブログ -

合気道を活用した護身術の技術と考え方の紹介

すべての点はいつか繋がり線となる

かのスティーブ=ジョブズが、スタンフォード大学の演説において「その時は無意味に感じても、いつか点と点は線で繋がり、意味を成す時が来る。だから色んなことを体験しておけ。」という意味の事を述べていました。
 
これは武道に関しても言える事だと思います。それはいろいろな武道を学ぶという意味ではなく、芸事等、武道と関係ない異分野を含めたあらゆる物事を経験するという意味です。
 
宮本武蔵は書や絵画を嗜んでいましたし、過去、体験させて頂いた際に伺った話ですが、武神館の初見良昭先生も生徒に芸事を嗜むよう指導していたそうです。(この場合は、忍者が素性を隠して潜入する為という意味合いもあったかもしれないとか。)
 
そして、この芸事というのが最初に述べた”点”になります。人が美しいと感じる本質の形や動きは、武道も芸事も根幹は一緒だと思います。この共通点を感じたり、一度距離を置いて武道を眺めたりする事で、普段の稽古で気が付かなかったことに気が付き、点が線となり、より上達できるのかもしれません。
 
 
余談ですが、私はある素材の開発業務に携わっておりますが、配属された際、上司から「開発者は、専門分野以外の知識を学ぶことに加え、大いに遊ばないといけない。そうしないと良い発想は出てこない。閉じた世界にいてはいけない。色んな事を知りなさい。」と指導されました。発想力を磨くためにも、様々な異分野に触れることは重要と思います。
 
 
そんなわけで、もともと非常に興味があった乗馬体験(全5回)をしてきました。
その時、乗馬と合気道の共通点を見つけたので紹介させていただきます。
 
軽速歩とよばれる走り方をする際、騎手は馬の動きに合わせて上下に動く必要があるのですが、この時、皮膚感覚の技術と、丹田を使う技術を使ってみるとうまく乗れ、インストラクターの方にも「コツをつかむのが早い」とほめられました。
 
どうやって乗ったかと言いますと、皮膚感覚に関しては、接触点の触覚に集中し、馬の動きを感知したら相手の意と動きに沿って自分が動くという、皮膚感覚の基礎を使いました。これだけでもそこそこリズミカルに乗れたのですが、時折気持ち良さを感じられない瞬間や、馬から伝わるエネルギーを上手く流しきれていない時がありました。
 
するとインストラクターの方が「脚や腕は意識せず、このあたり(丹田の位置)を先に動かして、脚があとからついてくるイメージで動いてください。あと、腕や脚に意識があると馬もそこに意識を感じてしまうので。」と指導してくれました。
 
これはまさに道場で学んだ合気道の動きと考え方でしたので、すっと腹に落ちるとともに、効率のよい動きの本質は一緒なのだなと感心するとともに、これまで学んできた動きが価値あるものだと再認識することができました。
 
 
私は標準的な日本のサラリーマンなので、多くの事を体験する時間を作るのが難しくはありますが、これからも色々な事を経験し、世界を広げたいものです。働き方改革が進むことを切に願います。