合気道の秘伝を学ぶ (井口合気流護身術 初段のブログ)

合気道を活用した護身術の技術と考え方の紹介

人を動かす

人を動かすにはまず自分が動く
『人を動かす』とは、自己啓発本として古くから読まれている、デール=カーネギー氏の名著ですが、合気の技で人を動かすには、「まず自分が動く」事が必要となります。
 
『人を動かす』にもそんな内容が書いてあったような気もしますが、ずいぶん昔に読んだので忘れてしまいました。が、良いと思った本は、詳細は忘れてもエッセンスは自分の中のどこかに生きているような気がします。
 
さて、話を戻して、「人を動かすにはまず自分が動く」に関してですが、さらに付け加えると、「腕や足の小手先の動きではなく全身で動く」事が重要です。
 
これは運動エネルギーを伝えて動かす骨の技術の他に、接触した点を通じて相手の感覚を惑わす、皮膚感覚の技術でも使われる動きになります。では、この皮膚感覚をどのように習得すればよいのでしょうか?
 
 
皮膚感覚の技術の稽古方法
今回は簡単な一人稽古方法を紹介します。非常にシンプルなので「こんなことをしていて強くなれるわけがない」と思われる方もおられるでしょうが、合気の技とは非常に繊細なものです。よって繊細な感覚を磨く稽古、ゆっくりとシンプルに動く事に神経を集中する稽古は、上達に非常に有効であると考えています。この考えは、二年三ヶ月の稽古を通じ、日を追うごとに強くなっています。
 
ちなみに、この動きは二教、回転投げ、入り身投げetc…に使われているので、技を綺麗に見せる為だけでも有効な稽古と思われます。
 
さて、具体的な稽古方法ですが、過去に紹介したハイワンを簡略化した動きになります。違うのは意識だけです。合気の稽古をしたことがある方ならわかっていただけると思いますが、技をかける際、意識を変えるだけで微妙に動きが変化し、全く違う質の技に化けます。一人稽古でも同様という事です。
 
では、下記に簡略図と、各技術の稽古の際、意識すべき点を記載します。
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空気をなでる感覚と両腕が繋がっている感覚を意識して動くことで、触覚を鋭敏にするとともに、”何かにつられて動かされる/動かす感覚”を磨くことができます。この感覚が磨かれることで、「自分が動くことで相手を導く」技の精度を上げる事ができるのです。
 
 
余談
上記の練習を行うと、「体全体を動かせば、腕を動かさなくとも、腕はかなりの距離を移動する」事も実感できると思います。二教、回転投げ、入り身投げの際は腕で引っ張ったり倒したりするのではなく、体全体の動きを伝えることを意識すると、より技をかけやすくなるので、ぜひ意識してみてください。
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