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合気道の秘伝を学ぶ (井口合気流護身術 初段のブログ)

合気道を活用した護身術の技術と考え方の紹介

全ての道はローマに通ず

先日「合気道の技術とは、ある意味でマジック。タネを知らないマジックに人は対処できない。」と書きました。では、逆にタネを知ってしまった相手や、同門の方には通用しないのでしょうか?
 
当会の技術紹介の前に、技を使う考え方に関して書こうと思います。
 
 
最近、古典の名著が面白く感じられるようになってきたので、色々と読んでいるのですが、その中の一つ、『風姿花伝』※にこのような記述がありました(意訳)。
 
「素晴らしいものは花にたとえられるが、その根本とはなにか?花というものは必ず散る。散るからこそ咲く頃に珍しく鑑賞することができる。能も一つのところに停滞しないことが花である。次々と移っていくから珍しいもの(鑑賞されるもの)となるのである。」
 ※風姿花伝
能の名人である世阿弥が記した、能の理論書であり、修行方法、心得、美学、そして秘伝が書かれた書。
 
また、宮本武蔵の『五輪の書』にも、”山海の替わり”といって、同じ技を繰り返さず、あれやこれやと変化せよと書いてあります。
 
合気道も同じ考え方をします。秘伝を二つ知っているならば、一の秘伝かと思えば、二の秘伝へと変化、または変わると見せかけて一の秘伝のままであったりと、時に合わせて変化させます。または秘伝をかける場所を、手であったり足であったりと変化させます。
 
たった二つの秘伝でも、無限に組み合わせがあるため、対処できるのは、各々の秘伝を正しく認識でき、正しく理解している使い手だけになります。よってタネを知られている程度ならば、問題なく術が通じるのです。 
 
芸術も武道もとどまることなく変化することが大事。もしかしたら音楽なども秘伝とされるものは同一なのかもしれないなと思いました。
 
 
ところで、「秘伝を正しく理解することができるなんて、才能がある人や、長年稽古してきた人だけでは?」と思うかもしれませんね。しかしながら当会の練習では一つの秘伝だけに絞って、その”理論”と”感覚”を身に着けます。そして一つずつ、段階を経て学んでいく形式をとっています。その結果、短期間で驚くほど上達することが可能です。
 
そして秘伝の多くはマジックや手品と同じく、知ってしまえば「え!?それだけ?」という技術が多く、子供から女性まで、誰でも使えてしまいます。しかし、どれも目から鱗の発想なので独学では辿り着けない奥深いものです。稽古では都度、新しい発見と驚きがあります。

合気道は、武道や護身術に興味がない方でも、あっと驚く不思議な体験ができたり、人体構造の正しい使い方を学べるので、もっと広まってほしいなと思います。